
パーキンソン病はその病気の特性(筋肉や関節を固縮)から医療保険を使って自宅でマッサージ治療や鍼灸治療を受けることが可能です。(但し、通院困難な場合)
【マッサージの場合】
マッサージが医療保険の対象になるのは
- 「病名に関わらず、筋肉や関節に麻痺や拘縮が認められる場合」
- 「医師のマッサージ治療に対する同意、及び同意書が得られる場合」
となっています。
パーキンソン病の場合、特有の症状の一つである、筋肉や関節の拘縮(こわばり・動かない)に対して対象になります。
医療保険を使うことで経済的負担が少なく、自宅で治療を受けることができるために身体的負担やご家族の通院介助などの負担も軽減します。ちなみにパーキンソン病の場合で、障害者手帳をお持ちの方は負担額が発生しない場合もありますので、そういった意味でも積極的に考えてよいのではないかと思います。
マッサージ治療は、パーキンソン病の治療に重要な自律神経・筋肉と関節にアプローチすることができます。また、ただ気持ちよいだけという印象がありますが自律神経や筋肉や関節などの障害を改善することも期待できます。
【同意書に関して】
医療保険を使った訪問マッサージ治療を行うには医師の同意書という書類が必要となります。
関節や筋肉に問題があり、通院できないということを認めてもらわなければなりません。
実はこの「同意書」が医療保険を使ったマッサージ治療を行う上で最もネックになっている部分です。というのは、理由は定かではありませんが、この「同意書」を書いて頂けない先生がいます。
パーキンソン病であれば、神経内科などの主治医の先生、もしくは昔からのかかりつけの先生にお願いして書いてもらうことですが、これも残念ながら確実にもらえるとは限りません。全ては先生のご判断次第ということになります。
医師の同意書は、マッサージであれば3ヶ月に1回もらう必要があります。また変形徒手矯正術という、マッサージだけではなく関節などの変形や拘縮に対して行う特殊技術(ストレッチや関節運動法)を用いると毎月同意書をもらわなければなりません。
同意書が頂けた場合には、医療保険を使ったマッサージ治療が可能になります。
医療保険を使った場合の料金(一部負担金)ですがパーキンソン病の場合は、
その多くの方は障害者認定されている事と思います。
その際、料金(一部負担金)が全額医療補助の対象となることがあり、無料で治療を受けられることもあります。
そうでない方で1割負担の場合は1回260〜664円くらいになるでしょう。
なぜ金額に違いがあるのかというとご自宅と、その在宅マッサージサービスの距離や治療の内容によって違いが出てきます。
私の活動している治療サービス(はまちゅう訪問マッサージ)では360〜500円くらいになっています。
在宅マッサージ治療を希望される場合や相談したい場合はお住まいの地域で活動している在宅マッサージサービスに問い合わせてみるのがよろしいかと思います。
また、あなたがパーキンソン病の患者さんのご家族の場合でも、
一度問い合わせて相談してみるとよいかと思います。
介護保険を使ったサービスを受けている場合はケアマネージャー(相談員)さんに相談してみると在宅マッサージサービスを知っている方も多いかと思います。
管理者一言チェック★「パーキンソン病の患者さんの多くは障害者手帳をお持ちのことと思います、障害者手帳 をお持ちの方はその等級や所得にもよりますが自己負担金が掛からない場合も多くあります、つまり0円で治療が受けられることがあるのです。」
【鍼灸の場合】
パーキンソン病の方でも鍼灸治療が医療保険を使って受けることができます。
但し、パーキンソン病に対して医療保険が使えるということではなく
保険が適用される定められた疾患の中に
パーキンソン病患者さんが罹っていることがあれば
保険を使うことができるということです。
少々わかりづらい説明になってしまいましたが、
下記の疾患に当てはまるパーキンソン病の方は医療保険を使って鍼灸治療を受けることが可能です。
(但し、鍼灸の場合もマッサージ同様、3ヶ月毎に医師の同意書が必要となります)
【保険が使って鍼灸治療を受けられる疾患】
- 神経痛…坐骨神経痛など。
- リウマチ…急性、慢性で各関節が腫れて痛む。
- 腰痛症 …腰痛、ギックリ腰など。
- 五十肩…肩の関節に痛みがあり、腕が挙がらない。
- 頚腕症候群…頚から肩、または腕にかけてシビレや痛みがある。
- 頚椎捻挫後遺症…頚の外傷、むちうち症など。
ということになっています。
パーキンソン病の方で上記項目に当てはまる方は保険で鍼灸治療を受けることができる可能性があります。
また、医師の同意書が必要な点、往診の場合は通院困難な場合にのみ適用という点はマッサージ治療と同じです。
注意!
医療保険が適応されるのは、マッサージ治療であり、民間療法はその対象にはなりません。民間療法でも自律神経治療が可能で、素晴らしい施術をする先生がいることを考えると残念なことですが現在のところは国家資格を持っている鍼灸師・マッサージ治療師でなくてはなりません。



