パーキンソン病の治療、症状、リハビリテーション、若年性パーキンソン病
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− パーキンソン・ホットライン/具体的な方法紹介 食事と発汗について

ここでは体質改善に必要な「食事と発汗・排泄」に関する知恵を紹介したいと思います。
「パーキンソン病対策の3つの鍵」でも言ったように、まずは身体にやさしい食事を取ることが大切です。では、身体にやさしい食事、逆に身体にやさしくない食事とはどんなものなのでしょう? またこの項では「玄米・菜食のすすめ」や誰もが分っているもののつい見落としがちな食事の際の注意点などを紹介します。

食事の取り方

 よく言われる食事のバランス、何をどのくらい食べればいいのか?

 これは特に考えなくても人間の体が教えてくれます。

 はじめに人間の歯やその歯の数に注目してみましょう、人間が進化する過程で歯も形成させてきており、人間の歯の特性を知ることで、何をどのくらい食べるべきか?つまり食事のバランス、バランスの良い食事がどういったものかわかることができます。

 

人間の歯は、臼歯16本、前歯8本、犬歯4本です。それぞれの歯について説明していきましょう。

 

・臼歯は、文字の通り、臼(うす)ですのでお米を含めた雑穀類を食べる為にある 歯です。

・前歯は、馬などの草食動物に発展がみられる、野菜を食べる為にある歯です。

・犬歯は、ライオン等肉食動物に発展がみられる、肉を食べる為にある歯です。

 

 さあ、これでもうお分かりだと思います。

 人間の進化の過程で、臼歯16本、前歯8本、犬歯4本という割合を獲得してきたということは、つまり食物の割合もその通りでよいのです。

 穀類16:野菜8:肉類4という割合です。

 割り切ると穀類4:野菜2:魚肉類1ということになります。

 

 ちなみにWHO(世界保健機構)が発表している、理想の割合は

 穀類5:野菜2:犬歯1という割合で、ほぼ一致することがわかります。

 

それでは4:2:1という割合で食べればいいのです。とは簡単にいきません。

 

 この割合は病気を発症していない正常人に適用されるもので、パーキンソン病の場合、消化吸収・排泄能力が低下していますので、正常人適用の割合では、なかなか状態は改善されません。

 

パーキンソン病の場合の割合は、消化吸収・排泄能力を高め、腸の動きを活発にし、副交感神経型に変えなければならないため、食事は野菜中心に考える必要性があります。

 

症状の度合にもよりますが、

穀類2:野菜4:肉類1という割合が理想的ではと思います。

4:2:1を基本として、各症状や病気に合わせて、その割合を変化させる必要性は、日本の食事養生法であるマクロビオティックという食養生法でも、もっと詳細に示されています。

 

 パーキンソン病の消化吸収・排泄能力の低下の改善には、消化に多大なエネルギーを使う肉類、動脈硬化や活性酸素のリスクがある食事を避け、野菜中心に腸を動きを活発にして便通を正常にし、消化吸収・排泄機能を改善することが大切です。

 

 よく肉類、動物性の食事の必要だ、という方も多いですが、その一部のメリットよりも動物性の食事がパーキンソン病等の消化吸収・排泄能力が低下している場合に及ぼすデメリットを考えると正直肉類はほとんど体に必要がありません。

 

 肉というのは、古来から特に日本などでは特別なことがない限りは食するものではないもので、現在のように日常的に摂取していることがむしろ不自然なことなのです。

 ただ、肉は理屈抜きにうまいものです。食べたい時もあるでしょう、そんな時は食べても構いませんが、週1回以下にすべきでしょう。

 

 よく勘違いされるのは、これを食べればパーキンソン病に効く!ということを思っている方です。ここで述べている食事自体がパーキンソン病自体に効く、ドーパミンが多く出るとか、そういったものではありません。

 

 パーキンソン病の背景にある消化・吸収・排泄能力の低下には、こういった食事をするのがよいのでは?ということです。くれぐれもその辺を勘違いなさらないように真意を汲み取っていただければと思います。

 

 またこれは一つの提案であり、強制ではなく絶対でもありませんので納得できない場合はおすすめできませんので自己責任の基で行ってください。

 

〜よく噛んで食べましょう!〜

「何を食べたらいいか?」の話をする前に、「どのように食べたらいいのか?」を少しお話しようと思います。
食事はどのように食べたらよいのか?
答えは「よく噛んで食べてください」です。

【噛むことのメリットとは?】

馬鹿にするなと言われそうですが、「よく噛む」ということは病気の有無に関わらず非常に重要なことなのです。
咀嚼がもたらす効能は数え切れないほどありますが、例えば……

  • よく噛むと満腹中枢を刺激し、量を食べなくても満腹感が出る。
  • よく噛んで食べると海馬が活性化して記憶力がよくなる。
  • 噛むとその咀嚼刺激が脳に伝わり活性化されて痴呆が予防できる。

などがあります。

さらに特にパーキンソン病の場合には以下のようなメリットが考えられます。
  • 消化吸収の力を向上する
  • 副交感神経を刺激して、交感神経の興奮を抑えることができる。
  • 口の周りの筋肉のリハビリ効果もある(口の周りの筋肉が働かなくなり、うまく言葉を発することができなくなることを予防する)
  • 副交感神経を刺激するため、ストレスを緩和することができる

【噛む回数は80〜100回が理想】

噛む回数は80〜100回くらいが理想です。ただ、パーキンソン病の方は口が思い通りに動かせないため、100回は無理な方がいるかと思います。そんな方はできる範囲で行ってください。

【噛むことで、胃腸の負担を軽減することもできる】

いくら身体にやさしい食事を取っても、ほとんど噛まずに丸飲み状態で食べてしまうと消化吸収の妨げになります。噛まないということは、それだけ胃腸に負担をかけてしまうということです。胃腸でスムーズに消化吸収してもらうためにも、よく噛んで食べましょう。
また、よく噛んで唾液をたくさん出すことで、唾液の中に含まれている有効成分が消化吸収の大きな助けになります。
つまり、よく噛んで食べることは「胃腸が消化吸収しやすいような状態を口の中で準備して胃腸に送ってあげる」ことであり「胃腸で使う労力を少なくする」ことなのです。
逆の噛まずに丸飲み状態で食べてしまうと、消化吸収するために胃腸に必要以上に働いてもらわないといけません。これは大きなエネルギーロスになります。

特にパーキンソン病の場合は消化吸収能力の低い方が多いので、よく噛まずに食べてしまうことで胃腸に負担をかけてますます消化吸収能力が低下します。患者さんの中には唾液が多く出てしまうこともあるでしょうが、そんな場合でもしっかりと噛んで食べ物を細かくしてよく唾液と混ぜてから飲み込んでください。

【よく噛むことは、過食予防にもなります】

言うまでもなく過食は胃腸に負担をかけます。特に夜寝る直前の過食には注意しましょう。
過食を予防するには、よく噛むことが大切です。実は過食する人のほとんどがあまり噛んでいないのです。よく噛むと脳内の満腹中枢という満腹感を感じる場所が刺激され、あまり量を食べなくても満腹感が出てくるのです。
つまり、過食する人はよく噛んでいない、噛んでいない人は過食しやすい、ということが言えます。



何を食べればいいのか?

〜「玄米」「菜食」のすすめ〜

次には「何を食べればいいのか?」についてお話します。

「雑穀類」「野菜」「魚肉類」

に分けてみてみましょう。

「雑穀類」

【玄米】

精白されていない玄米や発芽玄米は栄養価が豊富です。中でも玄米に含まれるミネラルや食物繊維は、パーキンソン病の方を悩ます便秘症状を緩和してくれる効能があります。
食べる際には、前述したようによく噛んで食べることも大切です。玄米がはじめての方は慣れるまでが大変かもしれませんが挑戦してみてください。また玄米粥にすると柔らかくて食べやすいのでオススメです。

パンや麺類でも精白されていないものをおすすめします。

「野菜」

【菜食】

わかりきったことですが、「菜食」とは「野菜を食べましょう」ということです。 菜食もできれば生野菜がいいでしょう。というのは、煮たり、炒めたりすることで野菜の中の栄養成分が抜けてしまうからです。
野菜は主に緑黄色野菜(ホウレンソウや小松菜など)・根菜類を多めに取ったほうがいいと思います。また、その時期の旬の野菜を取るようにしましょう。
野菜も玄米同様、便秘対策に非常に重要な役割を果たします。また、腸の動きを活発にするため副交感神経を刺激し排便を促進しますので、自律神経対策としても有効です。

■調理の注意点

  • 炒め物
    高温の油は身体の中で酸化しやすく、活性酸素の原因にもなりますので避けてください。
  • 煮物
    調理するときは栄養を逃がさないように鍋蓋を閉めて煮ます。また、食べるときはスープの方に栄養が出ているのでスープもしっかりと食べてください。
  • 飲み物にする
    野菜を取りづらい場合は、ジューサーを使ってドリンクにして飲むと多く取れるのでオススメです。

「魚肉類」

 正直なところ、肉類はあまりおすすめできません。元気な方ならば、たまにはいいのですが、消化吸収に多大なエネルギーを消費するばかりではなく、動脈硬化や活性酸素発生の要因にもなりますので極力控えるようにしましょう。魚であっても多くても週2回くらいで十分です。

【こんな食事はNG!】

以下にパーキンソン病の方が控えたほうがいい食事をまとめました。交感神経を刺激してしまう飲食物です。

  • カフェイン……コーヒー、栄養ドリンク、緑茶、一部ペットボトルのお茶など
    カフェインは一時的に脳を覚醒させるので一瞬スッキリした気分になりますが、過度の摂取は控えた方がよいでしょう。
  • 糖分……ケーキ、チョコレート、精製された砂糖、栄養ドリンク
    糖分の過度の摂取も一時的に血糖を高くして元気になったような気がしますが、結果的にはエネルギーを絞り出しているに過ぎませんので注意が必要です。
  • 精白されたパンや米、揚げ物、炒め物、乳製品(一部を除く)、ハンバーガー、丼物など
    消化吸収に多大なエネルギーを要する割にはあまり栄養にならない。また、活性酸素などが発生しやすく、動脈硬化などの危険性もある。
  • 牛肉、豚肉
    消化吸収に大きなエネルギー消費を伴うため、エネルギー効率がかなり悪いです。また交感神経を興奮させて、活性酸素を増やすというデメリットもあります。どうしても食べたい場合でも週1回以下にする必要があります。


“水”を飲みましょう!

〜正常な代謝には、1日2リットルが目安〜

「水を飲むこと」と「水分を取る」こととは全く別です。
水とはいわゆる水、水分とはお茶・スポーツドリンク・紅茶など水を使った飲料のことです。私が飲みましょうといっているのは、「水分」ではなく、「水」のことです。
できるなら、1日2リットルくらい飲んでほしいです。2リットルは多いように感じるかもしれませんが、実はみなさんが思っているほど大した量ではありません。「朝起床時」「朝食時」「食間」「昼食時」「食間」「風呂に入る時」「夕食時」「寝る前」と1日8回コップ一杯くらい飲めば1日2リットルくらいになります。
体の古い老廃物と新しい水分の代謝をはかるという狙いがあります。たっぷり水を飲んで適度な発汗して、常に新陳代謝することが目的です。
ただし、気を付けてほしいのは水の温度。冷水は身体を冷やすばかりではなく、胃腸にも負担をかけます。また、熱すぎもよくありません。飲用に適しているのは、40度前後のぬるま水です。もっとも身体に負担のかからない温度ですので、飲用の際の目安にしてください。

■オススメの水
今は健康ブーム、水ブームですので、どこのお店に行っても水は売られています。水道水以外なら何でもいいのですが、参考までに1つ紹介しておきましょう。
大分の日田という場所で「天領水」という水が出るそうです。世界3大名水の1つで、活性酸素を除去するということでいろいろな病気の患者さんに愛飲されています。
実は私自身も日田の天領水を日常的に飲んでいます。現在はお店でも売っているところが増えてきています。他の水と比べてほんのちょっと割高ですが、こだわる人は試してみてもよいと思います。

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